パソコン、タブレット、スマートフォンに対応しており、どれも無料で使えると話題になっておるな。
無料のイラスト・マンガ制作アプリ「メディバンペイント」
「メディバンペイント(MediBang Paint)」(以下、メディバン)は、パソコン、タブレット、スマートフォンでイラストやマンガが描ける無料アプリです。
このサイトでは、特にiPadでメディバンを使う方法についてまとめています。「iPadでイラスト・マンガを描いてみたいけど、どうやって描けばいいのかわからない」という方は、ぜひ参考にしてください。
メディバンは、無料で使えるにもかかわらず、トーンやブラシ、背景などあらゆる機能を使うことができます。よくある機能制限や、使用期限、無料版は保存ができない、ということがありません。
無料でも豊富な機能が使えるので、「試しにイラスト・マンガを描いてみたい」という人にも最適なアプリです。
なぜ多機能なアプリが無料で使えるかというと、メディバンの目的はアプリだけで収益を得ることではないからです。メディバンを使ってできた「作品」は、有料で販売することができます。その手数料や電子書籍化などを通して収益を得るために、入口であるアプリ自体は無料で提供しているんですね。
フリーソフトではありますが、決して怪しいアプリではありませんのでご安心ください。笑
メディバンペイントの無料ダウンロード先
PC | Windows/Mac対応 | Windows7以上/MaxOS10.9以上 |
---|---|---|
iPad | iPad 第5世代以降/iPad Air2以降/iPad mini4以降/iPad Pro | OS11以上 |
iPhone | iPhone 7以降対応 | OS11以上 |
Android | Androidタブレット/スマホ対応 | OS4.1以上 |
(2019/10/31現在)
メディバンペイントの起動とキャンバスの準備
アプリを起動
下の画像は、メディバンアプリを起動した直後の画面です。マンガを描き始めるには「新しいキャンバス」をタップします。
キャンバスの準備
①「新しいキャンバス」をタップすると、フキダシが表示されます。新しく作品を作りたいので②「新規作成」をタップ
キャンバスのサイズ設定
「新規作成」の画面が開きました。まずは「キャンバス=原稿用紙」のサイズを指定します。
テンプレートとしていろんなサイズが用意されていますが、今回は「はがき」を選びます。画面左側のサイズ一覧には、画面におさまっていないサイズもあるので、下にスワイプして「はがき」を探してください。
サイズ一覧の一番下にある「はがき」をタップすると、画面右側にハガキのサイズ「14.80×10.00cm」が表示されます。
デフォルトでは、横幅の方が長い「横位置」のサイズ指定になっているかもしれません。「幅と高さを入れ替える」をタップして、「縦位置」の状態に修正しましょう。
キャンバスの作成完了
画面右上の「完了」をタップして、「キャンバス」の準備は完了です!
メディバンペイントでよく使うパレットとツール
画面の見方
下の画面は、「キャンバス」を開いた状態です。
「ブラシ」「カラー」などの各機能をまとめた固まりを「パレット」といいます。
キャンバスの回りに並んでいるアイコンをタップすると、それぞれのパレットの表示/非表示を切り替えることができます。
ちなみに、iPadを横にした状態でキャンバスを開くと、いくつかのパレット(この画像では、「カラー」「ブラシ」「レイヤー」)が表示されています。
IPadを縦にすると、パレットは表示されていません。もちろん縦の状態でも、パレットの表示・非表示を切り替えることはできます。
覚えておきたいパレット
さわって覚えるのが一番早いのですが、中でもよく使うだろうパレットを紹介します。
「カラー」パレット
描写したい「色」の設定ができるパレットです。カラーサークルと呼ばれる丸い円周部分をスワイプすることで色の種類(色相)を選べ、中の四角部分をスワイプすると明るさ・暗さ、色の濃さを選ぶことができます。(↓画像左)
「パレット」をタップして切り替えると、あらかじめ登録された色を選ぶことができます。(↓画像右)
「ブラシ」パレット
いわゆる「ペン先」を変更(Gペン、丸ペンなど)することもできますし、「筆」や「水彩」などで描いた感じを再現したものもあります。
「ブラシ」アイコンをタップすると、ペンの種類を選ぶことができます。マンガを描くときは「鉛筆」や「ペン」が使いやすいですよ。メディバンの扱いに慣れたら、他のブラシの描き味も試してみてください。
「ブラシ」の設定は自分好みに変更することができます。パレット下部の「ブラシ設定」をタップして、切り替えてみてください。
ペンの太さ=「サイズ」、線の薄さ=「不透明度」など設定できます。「筆圧サイズ」をONにしておくと、ペンの強弱で線の太さが変わります。
「その他」では、線の描画方法=「アンチエイリアス」や、「ブラシカーソル」の設定が変更できますが、特に理由がなければ操作する必要はないでしょう。
「消しゴムツール」パレット
「消しゴムツール」では、消しゴムの大きさ(消す範囲)=「サイズ」を変えたり、消しゴムの濃さ=「不透明度」を変えたりすることができます。
細かいところは消しゴムを小さくして、「この人物全体を消したい」というような場合は消しゴムを大きくすることができます。
「ソフトエッジ」は、消しゴムで消した範囲をぼかす・ぼかさないを切り替えることができるので、用途に合わせて変更してください。
「レイヤー」パレット
「レイヤー」とは
まず「レイヤー(層)」について説明します。
たとえば紙に絵を描くとき、一枚の紙に「下書き」をして「線の清書」をして「色を塗る」とします。この時、もちろん一枚の紙に描くことになります。
メディバンでは、「下書き」で一枚、「線の清書」で一枚、「色を塗る」で一枚、それぞれ別の「透明の紙」を使うことができます。
それぞれ別の紙に描くことができるので、「下書き」のあと「線の清書」をしたあと、「下書き」のレイヤーを非表示にすれば、「清書した線」のみがキャンバス上に残ることになります。(存在としては「下書き」も残っています)
こうして紙を何層も重ねることから、「レイヤー(層)」といいます。
「レイヤー」パレットの使い方
「レイヤー」パレットでは、レイヤーの「新規作成」や「削除」、「順番の入れ替え」、「複製(コピー)」などができます。
細かい機能を紹介すると、新規作成するレイヤーの種類や重なったレイヤーの見え方、統合や反転と多くの機能があるのですが、ひとまず「新規作成」と「複製」を覚えておけば大丈夫です。
「テキスト」パレット
「テキスト」パレットを使うことで、キーボードで文字を入力することができます。
テキストは自動的に「レイヤー」として、新たにレイヤーが作成されます。つまり、一文章につき一つのレイヤーができることになります。
文字の大きさや太字などを編集することができますが、レイヤー単位で全ての文字が変更されます。
たとえば、テキストの途中で文字サイズを変更したい場合は、新たにテキストを入力してサイズを変える必要があるので注意してください。